2016年4月28日木曜日

Coffee・Snack 峰(石川県金沢市) ※閉店


※平成28年4月 閉店


いつか入ろう!と思っていたのに、いつの間にか閉店してしまったお店です。

健康上の理由でしょうか。


うさぎも悲しそう。

そういえば、金沢にも"いつか"という名前の喫茶店がありましたね。
(参考: http://tokyoburabura.blog107.fc2.com/blog-entry-16.html
いつかは、永遠に訪れることなく。


住所 〒920-0915 石川県金沢市西町藪ノ内通り24-1

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水茶屋 懐古洞さかえ(石川県金沢市)



尾山神社前商店街にある骨董品店兼喫茶店です。金沢、いや北陸に数ある喫茶店の中でもかなり強烈なマスターが切り盛りされています。店内が暗くてよく見えませんが、ちゃんと営業しているのでご安心を。



がらがら~と扉を開けると、誰もいない様子。店内を物色していると30秒ほどして、奥の座敷からマスターが登場。カウンターに案内され、少し高めのイスに腰掛けます。目の前には、圧倒的な存在感を放つコーヒーミルが。




大正時代に製造された、STAR COFFEE MILL。鋳鉄製で、重さのバランスをとるためにハンドルのもう片方にも同じ重量の車輪が取り付けられた、シンメトリーな粉砕機です。完動品が少ないらしく、10年以上探し求めようやく手に入れた貴重な一品。部品のストックもないため、とても大切に手入れされています。マスターのお話によると、こちらの機械は日本衡業(倒産)という会社が製造したもので、日本で作られたものに限り木製の台座が使われているとのことでした。

とにかく音の重厚感がすごい。大きな音なのに、心地よく耳に響き渡ります。
挽き終わると、「ほ~ら、こんなに均一に細かくなったでしょ?」と見せてくれました。 

蕎麦猪口に取っ手をつけたオリジナルのコーヒーカップでいただきます。すぅっと身体の中に溶け込んでいくような、嫌味のない苦さ。ほのかな酸味。ほんの少しだけ砂糖も入っているのですが、かき混ぜないことで最後の一口にほんわかとした甘さが加えられて、満足感のある一杯に仕上がっています。

雑誌 珈琲時間にも掲載されました。

一息ついたところで、改めて店内を物色。




さすがは100年以上も続く骨董品屋さん。
いたるところにアンティークな品々が散りばめられていて、思わず胸がときめきます。


中でも目につくのが、やはりカウンターの照明。明治と大正に作られたものが交互にぶら下がっていて、この時代に女性がかぶっていた帽子をモチーフにしているそうです。美しい。


貴重なSTAR COFFEE MILLを、物珍しそうに見つめるうさぎ。
マスターの提案でこの構図になりました。



最後に、自慢のマッチコレクションを見せていただきました。
今はなきグリル仙宝閣(現在のアトリオ付近)と会館グリルのマッチも見ることができて幸せでした!

住所 〒920-0918 石川県金沢市尾山町2-43
電話 076-231-4653

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2016年4月26日火曜日

喫茶・スナック ルノン(石川県金沢市)


「ルノン」という言葉をご存知でしょうか。フランス語で"華麗"や"美しい"とか、"かわいい"という意味だそうです。
その言葉どおり、華麗で美しくて、そしてかわいらしさをも備えた喫茶店が、金沢にあります。


場所は、ひがし茶屋街の近く。東山交差点を少し過ぎたところと言えば分かりやすいでしょうか。ただ、本当にここが喫茶店・・・?と思ってしまうぐらい、あまりにシンプルな外観をしているため、訪れる際は通り過ぎないように注意してください。

なんせ看板もこれですから!てっきりこのぽっかり空いた赤い部分には、きっと何かが書かれていて経年で読めなくなってしまったんだろうと推測していたのですが、設置当初からこのデザインだったとのことで驚きました。なんて大胆。

店名の横に描かれているのは、少し分かりにくいですが、ミロのヴィーナス。やはりおフランス推し。

営業中の立て札だけが頼り。


かわいい照明!自分はこのタイプの照明をぶどう型照明と勝手に読んでいるのですが、正式名称ってあるんでしょうか。あ~、それにしてもかわいい。なんだか星座が見えてきそう。

階段を上がる時のこの緊張感・・・。

赤色が好きなママさんが選んだ、赤いもの尽くしの店内。少し不気味な感じもするような?情熱的な色をしたレースカーテンが、大人らしい空間を演出しています。そして、高級感を漂わせる真っ黒なレザーチェア。先ほどの外観からはとても想像がつかない美しい空間に、ギャップに弱いうさぎは大興奮のご様子。





壁に飾られたタペストリー。お魚さんの絵。これもフランスの海?


常連さん向けに用意されているお酒は、なんとルノンさんのオリジナルデザイン!
美しいママさんとの華麗なひとときを過ごすことができそうですね(無理やりすぎ)

とってもおいしいコーヒーを淹れていただきました。

住所 〒920-0831 石川県金沢市東山3-5-24
電話 076-251-2432

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2016年4月24日日曜日

チュー 材木町店(石川県金沢市)



石川県内に30店舗以上を構える中華料理チェーン、チューさん。こんな隠れたところに!?って場所にあったり、エムザの地下にあったり、地元の人からも観光客からも愛され続けているお店です。今回ご紹介する材木町店は、特に昭和感が色濃く残る老舗支店の一つ。


"チュー"の由来については、ググっても正確な情報が出てこなかったので控えておきますが、創業者の干支がねずみ年だったからという説が一番それっぽいかも?



店内は昔ながらの食堂といった感じ。
壁にかかった照明つきメニュー表がかろうじて中華風?

仲のよさそうなご夫婦が経営されていて、出前が多いようです。

平日の昼下がり。お客はうさぎ一匹。
店内のノスタルジーな雰囲気に浸りながら待つこと10分・・・。


サービスセットA(焼き飯+ラーメン)が到着しました。
焼き飯はすこ~し油っこい気もしましたが、あっさりとしたラーメンで中和されました。ごちそうさまです。

ちなみに、チューさんはどの支店に行ってもなぜかオムライスがとってもおいしいので、中華と洋食、両方めいっぱい楽しめるのが大好きです!!


住所 〒920-0921 石川県金沢市材木町1-3
電話 076-231-3566

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2016年4月23日土曜日

純喫茶 未完成(石川県金沢市)



金沢に来て初めて訪れた純喫茶。それが、未完成さんでした。
純喫茶を巡るきっかけの一つにもなった、思い出の喫茶店です。
場所は、北陸鉄道 野町駅前。純喫茶愛好家だけでなく、金沢在住ならご存知の方も多い喫茶店だと思います。

何が"未完成"で、"完成"するのはいつなのか。そもそも、なぜこの店名なのか。
その答えを知ったのは、初めて入店してから三度目の時のことでした。



大学入学したての春、どきどきしながら入店したのをよく覚えています。





思いのほか、あっさりとした店内。純喫茶によく見られる観葉植物やパーテーションといった類もほとんど見当たりません。調度品はくたびれてはいるものの、まだまだ現役で使えるような状態です。

「お店の中、綺麗ですね」「あんまりお客さん入らないから」「・・・(;^_^A」



「未完成」という名前の由来について聞いてみると。

かつて仙台の定禅寺通りに、「音楽と喫茶 未完成」という純喫茶がありました。
(参考:http://www2u.biglobe.ne.jp/~igeta/sendaicafe/sengo.htm
店名は、仙台を訪れた際にその名前に感動し、金沢に持ち帰ったということです。








「なぜ"未完成"なんでしょうか」
「やってる人間が未完成だからよ」

「完成は、いつなんでしょうね」
「箱の中に入った時じゃないかしら」

80歳を超えるママさんは、かわいらしい笑顔で、そう答えました。
人間は、最期の瞬間まで、自分を高めることができるのかもしれません。


静かに、味わって、ナポリタンをいただきました。

住所 〒921-8031 石川県金沢市野町5-5-3
電話 076-242-1577

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